「登壇者が緊張して、本来の力が出なかった」
セミナーの成否を分ける最大の要因は、配信の画質でも音声でもなく、登壇者のパフォーマンス。どれだけ設計が良くても、登壇者が緊張でガチガチになってしまえば、内容は伝わらない。
制作側ができるのは、登壇者が「安心して話せる環境」を用意すること。
本番1週間前にやること
資料のチェック
登壇者が作ったスライドを、以下の観点で確認する。
| チェック項目 | なぜ必要か |
|---|---|
| 1スライド1メッセージになっているか | 情報過多なスライドは登壇者の負担になる |
| 文字サイズは十分か(最低24pt) | 配信画面では小さい文字は読めない |
| アニメーションが複雑すぎないか | クリック操作に気を取られる |
| スライド番号が入っているか | リハーサルでの指示出しに必要 |
タイムラインの確認
「30分の持ち時間」に対して、登壇者のスライドが40枚ある場合は明らかにオーバー。目安として1スライドあたり1〜2分で計算し、持ち時間に収まるか確認する。
リハーサルの進め方
リハーサルは2回やる
| 回 | 目的 | やること |
|---|---|---|
| 1回目(通し) | 全体の時間配分の確認 | 本番と同じ流れで最初から最後まで通す |
| 2回目(部分) | 不安な箇所の練習 | つまった箇所、時間が足りない箇所を重点的に |
リハーサルで確認すること
- マイクの位置(ピンマイクの場合、布との擦れ音が出ないか)
- カメラとの目線の合わせ方(どこを見て話すか)
- スライドの送り方(リモコン or PC直接)
- 水の位置(テーブル上に水を用意しておく)
当日の登壇者ケア
本番30分前
- 「準備は万全です。何かあればこちらで対応するので、話すことだけに集中してください」と伝える
- スマートフォンをマナーモードにしてもらう
- 衣装の最終チェック(襟の乱れ、ピンマイクの位置)
本番中
- カンペ(タイムキープの紙)は登壇者の目線の先に置く
- 「残り5分」「残り1分」のタイミングで紙を出す
- 質疑応答では、質問を読み上げてから登壇者に振る(考える時間を作る)
本番後
- 「お疲れさまでした、〇〇の部分、とても良かったです」と具体的に伝える
- 映像の確認は後日に回す(直後に見せると粗ばかり気になる)
まとめ
登壇者の緊張を和らげるのは「慣れ」ではなく「準備」。資料の確認、リハーサル、当日の声かけ。制作チームがこの3つを丁寧にやるだけで、登壇者のパフォーマンスは大きく変わる。