広報・コミュニケーション

採用広報と会社紹介を、同じ素材で回すための設計

#採用広報#会社紹介#広報#素材設計#コンテンツ戦略

多くの企業が、採用広報と会社紹介を別々の案件として扱っています。採用サイトの更新は人事が、会社紹介ページの更新は広報が。結果として、同じ会社の説明を2つの部門がそれぞれに作り、トーンも内容もばらばらになる。

しかし、採用広報と会社紹介は根本的には同じメッセージの、相手を変えた表現です。この記事では、両方を同じ素材ベースで回すための設計方法を整理します。

採用広報と会社紹介、何が同じで何が違うか

まず、両者の関係を整理します。

項目 会社紹介 採用広報
主な対象者 取引先、顧客、パートナー 採用候補者
伝えたいこと 何の会社か、何が強みか どんな職場か、なぜここで働くか
共通する核 事業のビジョン、代表の考え方、会社の強み ← 同じ
違う部分 実績や取引先との信頼関係 社員の声、働き方、成長機会
トーン やや硬め、信頼感重視 やや柔らかめ、親近感も

共通する核(事業のビジョン、代表の考え方、会社の強み)は同じです。違うのは相手に合わせた切り出し方と温度感。この「核」を1回の取材で整理しておけば、両方の発信に使い回せます。

共通の核を見つける方法

以下の問いに答えることで、採用広報と会社紹介に共通して使える「核」が見えてきます。

5つの問い:

  1. この会社が存在する理由は何か?

    • 創業の動機、事業を通じて解決したい課題
    • → 会社紹介の「事業概要」にも、採用の「ミッション」にも使える
  2. 顧客に提供している価値は何か?

    • 他社との違い、選ばれる理由
    • → 会社紹介の「強み」にも、採用の「仕事のやりがい」にも使える
  3. 代表が最も大切にしていることは何か?

    • 経営判断の軸、社員に対する考え方
    • → 会社紹介の「代表メッセージ」にも、採用の「社風」にも使える
  4. この会社で働く人に共通する特徴は?

    • 行動の傾向、価値観、仕事の進め方
    • → 採用の「求める人物像」にも、会社紹介の「カルチャー」にも使える
  5. 3年後にどんな会社になっていたいか?

    • 事業の方向性、組織の成長イメージ
    • → 両方の「今後の展望」として使える

1回の取材で両方の素材を揃える設計

代表インタビュー1回 + 社員インタビュー2〜3名で、会社紹介と採用広報の両方に使える素材を一度に揃えられます。

取材設計:

[代表インタビュー(60分)]
├── 会社紹介向け質問(20分)
│   ├── 創業の経緯
│   ├── 事業の強み
│   └── 今後の方向性
├── 採用向け質問(20分)
│   ├── 求める人物像
│   ├── 社員への期待
│   └── 候補者へのメッセージ
└── 共通質問(20分)
    ├── 大切にしている価値観
    ├── 仕事で印象に残っている出来事
    └── 3年後のビジョン

[社員インタビュー(各30分 × 2〜3名)]
├── 入社理由、仕事内容、やりがい → 採用向け
├── 仕事の進め方、チームの特徴 → 会社紹介 + 採用向け
└── 顧客への価値提供の実感 → 会社紹介向け

この取材から展開できる成果物:

成果物 主な用途
代表インタビュー記事 会社紹介ページ、採用サイト
代表インタビュー動画(3分) コーポレートサイト、説明会
代表メッセージ文(500字) 採用サイト、会社案内PDF
社員インタビュー記事(各1,500字) 採用サイト、オウンドメディア
社員の声ダイジェスト動画(各30秒) SNS、採用説明会
会社紹介スライド用テキスト 営業資料
キーメッセージ集 Webサイト全体のコピー
ポートレート写真・オフィス写真 全用途

運用を回すためのルール

素材を作って終わりにしないために、運用のルールを決めておきます。

最低限決めておくべきルール:

  • 更新頻度: 採用サイトの社員インタビューは年2回更新。会社紹介は年1回見直し
  • 素材の保管場所: 写真、動画、テキストを1つのフォルダにまとめる(散らばると使われない)
  • 使用許諾の管理: 退職した社員のインタビューをどう扱うか(掲載継続 or 差し替え)
  • トーンの統一: 採用と会社紹介で文体や色使いを統一するためのガイドライン

別々に発注するとどうなるか

最後に、採用広報と会社紹介を別々に発注した場合のコスト比較をしておきます。

項目 別々に発注 一体で設計
代表の取材回数 2回 1回
社員の取材回数 別々に2〜3回 1回で2〜3名
制作費 各案件の見積り合計 1案件で複数成果物
メッセージの一貫性 担保しにくい 同じ取材ベースなので自然に統一
素材の使い回し 権利や所有者が分かれて面倒 すべて一括管理

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